「勝ちたいならショウヘイのように意図を持て!」
ドジャース・大谷がアリゾナ州グレンデールキャンプ5日目の日本時間17日、
壁当てと室内での打撃練習で“二刀流調整”を行った。
前日にブルペンで14球を投げた大谷はこの日、
重さの異なるボール「プライオボール」を使って壁当てを行うと、
投手陣が集まっているグラウンドに移動。
同グラウンドでは山本由伸投手や佐々木朗希投手もいたため、
今キャンプで初めて同じグラウンドに侍トリオが“集結”。
コーチの話などですぐに解散となると、
大谷は一度クラブハウスに戻ってグラブをバットに持ち替えると、
室内練習場に向かって打撃練習を行っていた模様。
キャンプイン前からキャンプを行う球団施設で精力的に動いていた大谷。
キャンプ初日だった13日から、
キャッチボールや屋外でのフリー打撃で二刀流調整を見せていた。
キャンプ2日目の14日は練習を行わない「完全休養日」としたが、
15日にキャッチボールと打撃ケージ内での打撃練習。
前日16日には右肘の手術後初のブルペン入りをし、
新たに取り入れたノーワインドアップで14球を投じ、
最速94マイル(約151キロ)をマークした。
これにはブルペンを見学していた関係者たちからも驚きの声が上がった。
報道陣、ファン、チーム関係者ら300人近くものギャラリーが見つめたブルペン。
今キャンプで初めてユニホームを着た大谷は、
捕手が立ったままのアップをたった4球で終えると、テンポよく14球を投げ込んだ。
途中で計測機器が反応せずに立ち尽くすトラブルもあったが、
ツーシーム3球も投げ、最後は捕手のスミスに高めに構えてもらうように要求。
昨年9月21日以来、147日ぶりのブルペン入りを終えると、笑顔で女房役とハグを交わした。
ロバーツ監督、ゴームズGMら首脳陣に、
エース右腕のグラスノーまでも注目していたブルペン。
3日前の12日には「まだそんなに強く投げるか分からない」と話していたが、
昨年9月にマークした右肘手術後最速の93マイル(約150キロ)を上回る、
94マイル(約151キロ)をマーク。
これを見たロバーツ監督は、
「グレートだと思った。すごくよかった。
きれいな腕の振り、速球、フォーシーム、ツーシーム。なんてこった!
球速もすごくよかった。彼も満足しているように見えた。
制球もよかったし彼にとってもよかったと思う」
と大興奮。
更にプライアー投手コーチも、
「いい球を投げていた。いい最初の一歩になった。
正直にいって、左肩手術をしたことが信じられない。
とてもいい状態にある」
と驚きを隠せなかった。
23年9月に右肘手術を受け、2年ぶりの投手復帰を目指す今季。
投手でメジャー復帰するのは5月頃とされている。
この日は直球系のみを投じ、
3球だけ投げたツーシームは復帰後の武器になるかもしれない。
10勝を挙げた2023年、ツーシームの投球割合は6%。
同年は曲がり幅の大きいスイーパーを変化球の軸とし、割合は35・2%だった。
〝スイーパー頼り〟からの脱却は、配球の引き出しを増やすだけでなく、
投手生命を長引かせることにもつながる。
ツーシームは直球に近いスピードで、投手の利き腕側に小さく曲がる変化球。
ロバーツ監督は
「大谷がツーシームの軌道を気にしていた。
ストライクゾーンの奥行きを使えているかどうか」
と証言。
大谷は投球中、1球ごとに後ろを振り返り、タブレット端末でデータを確認。
終盤、直球は高めにコースを指定した。
大谷はキャンプ初日に、昨年11月に手術を受けた左肩の状態について
「完全に違和感がないという状態ではない」と話し、
練習中にはたびたび気にする仕草も見せているが、投打で力強い動きを見せている。
ロバーツ監督は大谷のスケジュールについて
「東京に行く前に打者と対戦することは現実的だ」
と説明。
チームは3月18、19日に東京ドームで行われるカブスとの開幕シリーズに臨むため、
日本時間3月12日に日本へ出発する。
大谷は開幕シリーズに登板しないが、
3・11までにライブBPなど実戦形式の投球練習を行う見通しとなった。
大谷がマウンドで輝くときが、少しずつ近づいてきた。
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