【幻の金メダル】となったモスクワ五輪への道を辿る
00:00 Opening
01:17 1978 世界選手権:決勝 キューバ戦
02:26 1979 プレ五輪:予選 キューバ戦
03:45 1979 プレ五輪:決勝 ロシア共和国戦
05:25 Ending
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1977年日本で開催されたW杯で優勝。(※1)
74世、76五輪と合わせ3冠を達成するもエース白井と前田、セッター松田など主力が続々と引退し(※2)、日本は世代交代を余儀なくされる。
控えセッターだった金坂克子まで結婚引退した事でセンター矢野をセッターにコンバートするなど、世界選手権前にドタバタが続き、結局、ユニチカの小川を正セッターに抜擢する事で落ち着くも急造チームで勝てるはずもなく、1978年の世界選手権はキューバに決勝で敗れ、準優勝に終わる。
世界選手権が終わると更に矢野、吉田、高柳まで雪崩のように引退し、あれだけ層の厚かった日立の第2次黄金期があっけなく終焉を迎える(※3)。また、全日本監督をモスクワ五輪まで務める事が決まっていた山田重雄は世界選手権の正セッターをユニチカの小川、エースを横山が務めた事もあり、セッターとエースを抱えるユニチカの小島の方が相応しいのではないかと提言し、全日本監督を辞任。
これで1974年以降、世界の王座を独占してきた日本の黄金期も終わりを迎え、世界選手権で日本とソ連以外の国が初めて優勝した事もあり、群雄割拠の時代を迎える。
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注※1)女子の第1回大会は1973年ウルグアイ開催。男子は1965年にポーランドで初開催。
1977年に日本で初開催されたW杯(女子は第2回、男子は第3回大会)が大成功を収め、以降、恒久的に日本で開催される事に。当時、バレーが盛んだった東欧諸国は政情が不安定で、開催地に決定しても開催自体をドタキャンしたり、政治的理由で参加をボイコットする国が頻発した事も原因と考えられる。(1966年女子の世界選手権は開催国がドタキャンする等のトラブルが続出した)
注※2)前田はW杯後に引退したが、白井と松田は直後の日本リーグを戦い日立の5連覇に貢献。そのまま、1978年5月の南米遠征に参加していたが親善試合で悪環境(※4)とはいえキューバに敗れた事もあり、体力の限界等を理由に白井が電撃引退を発表。盟友の松田もそれに続いた。その時点で世界選手権は3ヶ月後に迫っており、山田重雄は世界三冠まで導いた山田構想の終了を宣言。モスクワ五輪は小島に監督を譲る考えも示唆し、自身は新体制でロス五輪を目指す腹づもりでいた。
注※3)1976年のモントリオール五輪後にも岡本真理子、加藤きよみ等も引退しているため、1978年までに荒木田裕子や会田きよ子含め、日立は主力が10人以上辞めており、全盛時は2軍でもリーグ優勝できるのではと思われていたが1978年世界選手権後には20歳の江上由美がキャプテンを務める非常事態となっていた。なお、松田、矢野、吉田、高柳は1979年春までチームに帯同し、78年度の日本リーグ序盤で日立が3連敗した所で入れ替え戦回避のため復帰すると、優勝したカネボウやユニチカ含め残り試合全勝。最終的に2位までチームを押し上げてから正式に引退。(※5)
注※4)かなりの強行日程で選手が疲労していた事や主審やラインズマンの判定も地元びいきだった事もありフルセットで連敗すると選手もストレスを感じていたことを後に山田はもう少し慮ってやれば良かったと振り返っている。松田紀子も後年、本当はモスクワ五輪までやる覚悟はできていたが、監督や選手に気持ちのすれ違いがあった事を述懐している。
注※5)松田紀子と吉田真理子は1983年にダイエー立ち上げの際にも現役復帰し、1985年春に日本リーグ昇格を果たすまでプレーした。つまり、松田はモスクワ五輪どころかロス五輪の翌年(33歳)まで現役でプレーしており、黒鷲旗の準決勝で日立と対戦した際は姉妹対決と話題になった。(当時、ダイエーや小田急バレー部の立ち上げには山田重雄も関わり、日立の選手の移籍も多かった)
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●1978年世界選手権スタメン
小川かず子 162cm・21歳 (セッター、ユニチカ)
吉田真理子 175cm・24歳(ライト、日立)
矢野広美 175cm・23歳 (センター、日立)
江上由美 175cm・20歳(センター、日立)
横山樹里 174cm・23歳(レフト、ユニチカ)
須藤佳代子178cm・21歳(レフト、富士フィルム)
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プレ五輪は1979年7月開催。
ソ連の国体をベースにモスクワ五輪を1年後に控えたプレ大会で、女子バレーは日本、キューバ、アメリカ、ポーランドの4カ国が招待され参加。ソ連の国内チームが予選を戦い、海外チームは準決勝リーグから参戦するという体裁だった。
日本はソ連の国内チームであるレニングラード市やラトビア等に勝ち3連勝。ポマレスやペレスを欠いた一軍半のキューバにフルセット勝ち。決勝はロシア共和国(ほぼソ連)に3-1で勝って優勝した。
金メダル 日本
銀メダル ロシア共和国
銅メダル アメリカ
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世界女王のキューバは一部主力が不在だったものの、ソ連はロシア共和国として参加しているがカルポリ監督率いるウラノチカ主体の実質、ナショナルチームだったため、前年世界選手権のメダルチームは揃った形だが、翌モスクワ五輪では日本、ソ連、中国、キューバ、アメリカの5強と目されていた事を考えれば、この大会で優勝した事がそのまま金メダルに直結するかと言えば、そうでもないのが実情だった。(※6)
つまり、当時や現在まで語り継がれる【モスクワ五輪 幻の金メダル】とはボイコットした事で戦うチャンスすら与えられなかった悲劇ではあるものの、実際は郎平率いる中国に1979年アジア選手権で敗れており、ハイマン率いるアメリカも台頭して来ていた事を思えば、本大会ではなかなか厳しい戦いが予想されていた。
それでも、戦わずにコートを去った選手達の無念は計り知れない。
二度目の東京五輪、コロナ渦でも開催に拘ったのはモスクワ五輪の苦い想いを胸に抱えて生きてきたアスリート達がまだスポーツ界のトップにいて、その執念だったのかもしれない。
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注※6)直前の対戦成績は1979年10月のアメリカ遠征で1勝5敗。12月のアジア選手権では中国に1-3で敗れ、史上初めて優勝を逃す。また、1980年3月の中南米遠征ではエース横山や三屋に怪我もあり、キューバに4連敗。5月の中国遠征では中国に1セットも取れずに3連敗。その後、開催された日ソ対抗ではソ連に4勝1敗。6月のNHK杯ではキューバと2勝2敗。
●1979年プレ五輪スタメン
小川かず子 162cm・22歳(セッター、ユニチカ)
水原理枝子 174cm・23歳(ライト、ユニチカ)
江上由美 175cm・21歳(センター、日立)
池知晶代 178cm・21歳(センター、富士フィルム)
横山樹里 174cm・24歳(レフト、ユニチカ)
吉永美保子 175cm・25歳(レフト、日本電気)
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【1979年プレ五輪】女子バレー 日本優勝 ~モスクワへの道~
1978 World Championships Final: Japan vs Cuba
1979 Pre-Olympics: Japan vs Cuba
1979 Pre-Olympics Final: Japan vs Russia

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