その一文は、称賛ではなかった。
MLB自身が示したのは、「評価を終えた存在」がすでに現役でプレーしているという現実だった。

殿堂入りの条件、ランキングの前提、比較という発想。
それらが静かに意味を失っていく中で、
ただ一人、基準そのものになってしまった男がいる。

同時代のスターは並べられる。
だが彼だけは、並べられない。
未来形ではなく、現在進行形で語られる“歴史”。

これは栄誉の物語ではない。
MLBが自ら、
「殿堂とは何か」を問い直さざるを得なくなった瞬間の記録である。

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