ワールドシリーズ第5戦――敗北の夜が終わり、嵐のような“挑発”が始まった。
カナダ出身のラッパー、ドレイクのSNS投稿。「ONE MORE!!!!」という言葉とともに笑うオオタニの写真。
そして続く投稿には、三振を奪ったイェサベージの姿。
その皮肉に満ちた一文が、MLB全体を凍りつかせた。
静まり返ったドジャースのロッカールーム。
「これは冗談じゃない。野球そのものへの侮辱だ。」――ロハスの声が響く。
沈黙の中、最初に動いたのはムーキー・ベッツだった。
彼はチームのプレイリストからドレイクの曲を全削除した。
「仲間を貶める人間の音楽なんて、二度と聴かない。」
その小さな行動が、炎のようにチーム全体を包み込んだ。
沈黙が、闘志へと変わった瞬間だった。
翌日、第6戦。
フリーマンのバットが唸り、ヤマモトのボールが空気を裂く。
誇りを懸けた戦いが始まり、スタジアムは青い炎に包まれた。
そして第7戦、ついに“答え”が放たれる。
最後のアウトが決まった瞬間、紙吹雪が舞い、勝利の叫びが夜空を貫いた。
試合後、ドジャース公式Xが投稿した一文――
「Not ONE MORE — We’re the ONE AGAIN.」
世界が理解した。“挑発には結果で返す”と。
だが、沈黙を破ったのはオオタニ自身だった。
彼がInstagramに投稿したのは、ケンドリック・ラマーの『Not Like Us』。
――ドレイクと対立するラッパーの曲。
それは、静かなる反撃であり、完璧な勝利宣言だった。
瞬く間に#TeamOhtani と #NotLikeUs がトレンド1位を独占。
ラマーの楽曲再生数は24時間で450%急上昇。
一方で、ドレイクのレーベルは炎上、契約破棄が続出し、ブランド価値は崩壊した。
「One swing from Ohtani, one fall for Drake」――米メディアの見出しがすべてを語っていた。
数日後、グラスノーは語った。
「翔平は言葉ではなく勝利で答えた。沈黙こそ、最も強いメッセージだ。」
彼の瞳に宿るのは怒りではなく、誇り。
そしてその誇りが、チーム全体をひとつにした。
アメリカの街には、子どもたちの声が響く――
“We fight for Shohei.”
それはただの応援ではなかった。
誠実と尊厳、そしてスポーツマンシップを守る“信念”そのものだった。

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