支配していたのに、救われなかった。
7回2失点、8奪三振、防御率0.97。
それでも残ったのは勝利ではなく、“責任の矛先”だった。
問題は大谷ではない。
援護なき19イニング、繋がらない打線、読まれた采配。
その現実を前に、沈黙していた怒りが一気に噴き出す。
タッカーは異議を唱え、コーチは反論し、
ついにオーナーの声が部屋を凍らせる。
「抑え込むな」――その一言が、すべての構図を変えた。
これは敗戦の物語ではない。
――歴史的才能を誰が扱いきれるのか、組織そのものが問われた瞬間である。

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